WEBVTT
Kind: captions
Language: ja

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映画 ｢マトリックス｣ は､ 主人公 ･
ネオが暮らす “同化” された世界を…

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“マトリックス” という
未来の “暗黒郷” を描いている

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この映画は “シミュレーション” に
まつわる 哲学的思想で有名で､

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複数の作家から
着想を得ているんだが…

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最も色濃く描かれているのは
ボードリヤールの著書､

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｢シミュラークルとシミュレーション｣ だ

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1981年の著書､ つまり…

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映画より 18年前になる

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その20年後､ “シミュレーション” は
これまで以上に議論を呼んだ

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その原因のほとんどは､ “模倣” で
満ちた 俺たちの “歴史” にある訳だが…

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( K:  ウチらは “シミュレーション” を
生きてるの!?  教えて､ 先生!! )

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( K:  教えてよ､ 全部… )

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( T:  言いたくないなぁ｡ )

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ニール ･ ドグラース ･ タイソンは
最強の “低脳” を驚愕させた…

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｢我々が “シミュレーション” の中で
生活するのは 実際とても簡単だ｣ と

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[  ウサギは､ 必要不可欠な栄養素を摂取するために
自身のウ〇コを食べる。愚かな設計の産物である  ]
 
タイソンの主張を繰り返すと､

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コンピューターが すでに
“仮想世界” を生み出せるように…

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[  発音w  ]
 
コンピューターが すでに
“仮想世界” を生み出せるように…

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ゲームも そうだ､

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そして､ この10年に渡って 大いに
コンピューターが進歩したように…

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“人類史” の長さと比較すれば､

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｢我々は 世界を “シミュレート” できる｣ なんて
主張も 全く支離滅裂ではないってことだ

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では､ “時間” という
観点で考えたとき…

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まだ “同化” されていない
ものが あるだろうか？

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( E:  ここが “基底現実” である
確率は 数十億分の一だ )

00:01:21.200 --> 00:01:26.000
多くの哲学者が “シミュレーション” に
ついて 長きにわたり熟考してきたが…

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最も有名な例は､ プラトンの
｢洞窟の比喩｣ だろう

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｢マトリックス｣ は､ ほぼ完全に
この概念から着想を得ている

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それが これだ…

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産まれたときから洞窟に
縛られた “囚人” を想像しよう

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彼らは 全く身動きできず､
目の前の壁しか見られない

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この壁には､ 囚人たちの後ろの
通路から “影” が投影されている

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壁からの反響音を､ 囚人たちは
このように “解釈” する…

00:01:54.400 --> 00:01:56.500
｢この “影” から音がする｣ と

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この壁に映る影の “シミュレーション” は
囚人たちが認識する “現実” なんだ…

00:02:02.380 --> 00:02:04.140
[  この動画に “高評価” する人びと ↗︎  ]
 
それしか知らないからな

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そんな中､ 1人の囚人が
ついに鎖から逃げ出し…

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結果､ 彼の “現実” への
認識は 歪められる

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ネオが “シミュレーション” の
現実から 逃げ出し…

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“理解” したように

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自分が マトリックスに
いたとは わからない…

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少なくとも､ あの有名な
“赤い薬” を飲むまでは な

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映画の文脈と ネオの “意識” の中で､
マトリックスは “ハイパーリアル” だ

00:02:28.580 --> 00:02:35.400
定義では ｢現実と “シミュレーション” とが
無意識に区別できなくなる状態｣ とある

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ネオが “シミュラークル” にいる間､
“旧世界” は荒廃し､ 忘れ去られた

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｢仮想世界が “現実” となる｣ という考えを､
｢シミュラークルとシミュレーション｣ の中で
ボードリヤールが説明する際に 例示したのが…

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ホルヘ ･ ルイス ･ ボルヘスの “寓話” だ

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それは､ 領土の地図を
“完璧に” 作成した帝国の話…

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その地図は 帝国と同じ大きさで､
しかも完全に一致していた

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寓話では､ 後の世代が
“製図学” や 地図そのものに…

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“価値” を見出さなかった

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時が経ち､ 帝国が崩壊すると…

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地図も破綻した

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しかし､ まだ砂漠地帯が
残る 帝国の西側では…

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乞食や動物が住んでいて､

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砂漠地帯の地図は 砂漠地帯
そのものと “混同” され…

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“シミュラークル” と化した

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ボードリヤールは､ 地図こそが
領土に先立つものだと指摘し…

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実体の “模型” でいる限り､ そこに
“起源” や “現実” はないと述べた

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細かいことを言えば､ モーフィアスは
これを言うべきだったんだ…

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マトリックスの中で…
“現実” の描写じゃなくて､

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あぁ､ もーええわ｡

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ボードリヤールによれば､ 俺たちは
すでに “ハイパーリアル” の中で…

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繰り返すが､ ｢現実と “シミュレーション” とが
無意識に区別できなくなる状態｣ の中で生きている

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“シミュレーション” や “シミュラークル” は
テクノロジーと最も深く関わっているが…

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“シミュレーション” は､ 物理的な制約を
超えた “空間” の中でも起こり得る

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俺たちの周りにも
存在しているもの…

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“カネ” だ

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ボードリヤールは､ “シミュラークル” を
｢オリジナルなきコピー｣ と説明している

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かつて､ 貨幣の価値は
黄金によって定められた…

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1970年までの “金本位制” だ

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だが､ それが撤廃され…

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貨幣は それ自体として機能した

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オリジナルなきコピー､ つまり…

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“シミュラークル” だ

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貨幣は 法律でも縛られるが､
最も重要なのは “信念” だ

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俺たちが信じるから 存在している…

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さて…  “シミュレーション” を
ボードリヤールの目で見たとき､

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俺たちは “ハイパーリアル” に
包囲されているが…

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“ハイパーリアル” は､ 誰かの “現実” を
自分のものにすることでも成り立つ

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たとえば､ YouTubeは クリエイターにとって
“偽り” のないプラットフォームと言われる

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彼らがシェアするのは､
彼らの “現実” の投影だ

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しかし 大抵の場合､ それは
後々 “偽り” とわかる

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もし､ 俺たちの “現実” の投影を
｢本物だ｣ と受け取った視聴者が
それを自分の人生に当てはめたとき…

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彼らの “現実” は “ハイパーリアル” となる

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ネオの “現実” は､ マトリックスを
通した “ハイパーリアル” であり…

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俺たちの “現実” は､ 俺たち自身を
通した “ハイパーリアル” なんだ

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だから､ ここで問うべきは…

00:05:31.240 --> 00:05:33.580
｢ “現実” を生きてるか？ ｣ じゃなく､

00:05:33.760 --> 00:05:36.220
｢ “現実” を守るために どうすべきか… ｣

00:05:36.520 --> 00:05:38.800
｢たとえ それが “非現実” でも｣

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( M:  “現実” とは？ )

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( M:  キミは､ どう “定義” する？ )

